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京都老舗見学 西陣〜祇園

  1月30日〜31日、京都の老舗や神社巡りに行って参りました!

平日だったため、じっくりと大寒の京都を巡ることが出来ました。初日は晴明神社や神泉苑を訪れました。知らずに辿り着いたのですが、どちらもパワースポットとして有名なようです。確かに厳かな雰囲気がしました。

 

着物と帯の写真は、織成館という西陣織の帯の制作工程見学や企画展を開催している施設のものです。帯の下絵〜完成品や能装束の復元の様子などを見ることが出来ました。織成館は渡文さんの初代店主さんが店兼住まいとして昭和初期に建てたものだそうで、とても素敵な建物です。

 

 実際に帯を制作している様子です。西陣織の機屋さんに一部ご協力頂きまして特別に撮影させて頂きました。

主に袋帯を制作している様子を見学したのですが、横糸を慎重かつ迅速に通して打ち込んで行く様子は、いつまでも見とれてしまうほど熟練した技術です。中には若い職人さんもいらっしゃいまして、次世代に西陣織を繋いで行こうという産地の意気込みを感じます。

 

 

今や京都市上京区のいわゆる西陣と呼ばれる地域で機を動かしているメーカーさんはむしろ少数派なのだそうです。それだけに本物を追求して、責任感を持ってお仕事を続けられている方が多いようで、非常に感慨深いものがありました。

 

私どものお店があります神田もかつては「職人の町」と呼ばれるほど江戸の一流職人がジャンルを問わず集まった地域でしたが、今では都会となってしまっております。

その土地の力や文化や伝統を重んじて、この西陣地域でモノづくりを続けられているというのは凄い事と思います。お話を聞く限りですが、やはり、京都の郊外に生産拠点を移した方が経済的な効率は良いようです。

町並みを歩いていても、昔ながらの町並みの中で、機の音が聞こえてくるというのはとても風情があります。いつまでも残ってほしい美しい光景です。