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京都染織探訪2021〜その2

 

 京都探訪の続きです!

 

南禅寺さんの方丈庭園を見た後は、「水路閣」を見ました。南禅寺境内にある全長93.2m、高さ約9mの風格ある水路橋です。

禅寺の境内にあっても、全く違和感なく溶け込む煉瓦造りの水路橋は圧巻です。流石の明治建築です。

周囲の景観に配慮して日本の近代土木工学の礎を築いた田辺朔郎という工学者が設計されたそうです。

 

 

また周辺には琵琶湖疎水の舟運を支えていた「蹴上インクライン」と呼ばれる鉄道線路跡が残っており、若い人で賑わっています。

蹴上インクラインは、明治24年から昭和23年まで運行していた、傾斜鉄道です。

 

 

「水路閣」も「蹴上インクライン」も、最近ではレンタル着物を着た人が沢山集まっていまして、インスタグラムなどのSNS向け撮影で大人気になっています。

確かに着物姿がとても合う場所になっています。

 

外国人観光客が居ない影響もあるのかもしれませんが、柄の選び方も着付けもすごく日本的な選び方・着付け方をされているようで、こういったレンタル着物が増えていく事は面白いと思いました。

 

流石に正絹ではなく、ポリエステルのレンタル着物が多い印象でしたが、自分よりも下の年代の若い人が沢山着物を着ている事に着物の未来を感じる思いがしました。

 

 

 

 

夕方になり、京都の街並みを見て回りました。

 

東山駅近くにある「祇園饅頭」さんにて名物の志んこ・桜餅・よもぎ団子・三色団子を頂きました。

色とりどりでとても綺麗です。

 

天秤で太鼓を打ち鳴らして歌って歩く「しんこ売り」は京の町衆の人気者だったそうです。口の中でまろやかに甘さが広がる独自製法の「志んこ」は祇園饅頭さんの名物です。

 

観光客ばかりでなく、地元の人も多く並んでいるようでした。小さなお子さんがお店の前でお団子をねだる光景がありました。京都じゃないとなかなか見られないかもしれません。

 

 

着物文化だけでなく、街並み・建物・食文化・歴史など様々な角度から勉強になり、京都文化の奥深さを今年も実感できました。

 

 

 

 

その後、京都の問屋さんにて様々な染め物・織物を探索してまいりました。

今回もかなり面白いものが見つかりました(^^ゝ

 

引き続き、ブログと現在制作中の「下久だより2021年春夏号」にてお伝えしたいと思います!!